全日本てんとう虫の会
TOP 掲示板 お知らせ イベント報告 メンテ日記 入会案内 LINK MAIL

メンテナンス日記 点火時期調整

会報での紹介待ちでしたが、掲示板で問い合わせがありましたので紹介します。

点火その1 点火系部品の配置を紹介します。
 ・ディストリビュータ(赤丸部)
  12Vを数十万Vに昇圧するための信号を送ったり、
  コイルから各気筒に電源を分配する装置です。
 ・サービスホール(青丸部)
  点火時期を確認する穴です。
  中に見えるフライホイールに上死点前の角度が
  刻まれています。

点火その2 サービスホールを拡大します。
穴の中の20という数字は、上死点前20°という意味です。

※上死点とは?
 クランク機構で回転力が発生しない地点のうち、
 最も高い位置(=クランクシャフトから最も遠い位置)
 のことです。
 (一番低い位置は下死点と言います)

点火その3 デスビのキャップを外します。
(クリップ2か所を外すことで外すことができます)


次に運転席に移動してイグニッションキーをONにします。

点火その4 運転席から戻ってきて、クランクプーリを回します。


回す方向は手前から奥。
20という数字が手前側に隠れて見えないようにしてから、
運転席に向かって回します。


回すと、パチッという音が聞こえます。
また、プーリを回しながらデスビを見ると、画像の位置で
火花が飛んでいるのが見えると思います。
点火その4-2
音もしくは火花が確認できる位置でプーリを止めて、
そのときの角度を確認します。

以下の角度であればOKです。
 ・13°(進角ガバナ付)
 ・17°(進角ガバナ無)


ボクの車は、17°でしたので、OKです。
もし、ズレているようでしたら、必要に応じて調整します。

点火その5 ズレているときの調整方法です。

デスビ固定ボルト(矢印部)を緩め、デスビを回します。


時計回りに回す  ⇒ 点火が遅くなる(数字が小さくなる)
反時計周りに回す⇒ 点火が早まる(数字が大きくなる)

適切な位置になったら、ボルトを固定してください。

これで完了です。

点火時期は、エンジンの性能を出すために重要な要素です。
比較的簡単なメンテナンスですから、ぜひやってみてください。

Copyright(c)2010 「全日本てんとう虫の会」 All rights reserved